知ってるようで知らない板金とは?

皆さん板金というと車の修理の事だと思いますよね?
最近では、板金=車の修理というイメージが強いですが、
板金は鈑金とも書き、その名のとおり、板の金属、
つまり薄く延ばして平らに形成した金属のことです。
その金属を使って修理をするので、板金修理、または
塗装もすることを考えて板金塗装と言うのです。
車でいう板金は塗装や修理が含まれて言われているので
板金=車の修理というかたちに広まっているだけの話です。

さて、自動車の板金修理はどうやってやるのでしょう?
まず、板金用のならしハンマーという道具を使い、
凹んでしまった周辺の盛り上がっている部分を叩いていきます。
そして、裏側の膨らんでいる部分に手で力を加え、しっかり
抑えます。つまり、叩く位置と抑えている位置がずれている形で
どんどん叩いていきます。すると、盛り上がっているところは
叩かれて凹んでいき、逆に凹んでいた部分は少しずつ盛り上がります。
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この作業を繰り返していくと凸凹のところの差が小さくなり、
わからなくなってきますので、光を当てたり、手で触って細かい
凸凹を探し出して叩いていくのです。
これは気の遠くなるような作業ですが、省略はできません。
小さくなってきたら塗装表面をヤスリみたいな道具で削ります。

その後、叩いて傷が入ったりしているところを削っていき、
パテで塗り、表面を整えていくと見た目にはほとんど周りとの
違いがわからない状態になっていきます。

工程はかなり省略していますが、これが車の板金と言われるもので
その後、ボディーに合わせた塗装をしていくのです。
まさに職人芸と呼ぶのに相応しい内容の技術だと思いませんか?

板金塗装のうまい職人だと、ハンマーで叩くときに傷が付かないので、
パテの量が減ったり、車にかかる負担をやわらげてくれますので
うまい職人にお願いするのがベストだと思われます。